FLUX FF 25-26は、乗った瞬間に「これ、バインの常識をいったん外してきたな…」って感じたモデルだった。深雪の面が整ってる朝イチ、ボードを横にスライドさせて波をトレースするみたいに乗ると、とにかく身体の動きがそのまま板に出る。ターンというより、ラインを描く“うねり”が作りやすい。
逆に言うと、しっかり支えてくれる硬めの安心感を求める人には尖って見えると思う。FFは「最低限のサポートで、自由度を最大化する」方向が強い。ツリーで細かく向きを変えるとか、パウダーの壁で当て込むとか、春のザク雪でボードを揺らして遊ぶとか、そういう“サーフっぽい遊び”が気持ちよく続くバインだった。
ブランド概要/モデルの位置づけ
FLUXは日本発のバインブランドで、足に合う形状と調整の細かさが魅力。FFはその中でもパウダーでのサーフライドに特化した「FREE FOOT」プロジェクトの象徴みたいな立ち位置で、一般的なフリーライドモデルよりも可動域を強く押し出している。ゲレンデを速く硬く攻める道具というより、雪面を“波”として遊び倒すための道具、という印象が濃い。
結論:このモデルの“刺さるポイント”
- 横方向の動きがとにかく出しやすい:パウダーの面でサーフっぽいラインが作りやすい
- 柔らかいのに粘る:ルーズに見えて、踏んだ瞬間に戻ってくる感触がある
- 足首の自由度が大きい:ツリーや地形での“向き替え”がラク
- ディスクまで同系素材:足元全体がねじれて、一体感が出やすい
- 締め付け過ぎずホールドが作れる:ストラップが当たりやすく、長時間でも疲れにくい方向
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5点満点ランク(グラトリ/フリーラン/ジブ/パウダー)
| 項目 | 点数(5点満点) | ひとこと根拠 |
|---|---|---|
| グラトリ | 2.5 | 自由度は高いけど、狙いはフラットの型より“雪面で揺らす”方向が強い |
| フリーラン | 3.5 | 面が良い圧雪は最高に気持ちいい一方、高速で踏み抜く剛性勝負は得意じゃない |
| ジブ | 1.5 | サポート控えめで、レールを安定させる硬さ優先の人には不向きに感じやすい |
| パウダー | 5.0 | 可動域と横移動のしやすさがダイレクトに効いて、サーフライドが作りやすい |
仕様・形状・テクノロジー
FF 25-26の核は、SUPER ULTIMA BASE×SOLID HIGHBACKの組み合わせに、柔らかく粘りのあるFREE FOOT BLENDを載せたところ。さらにディスクにも同系素材を使って、足元全体で“ねじれ”と“しなり”を作りやすい。
主要パーツ構成(25-26)
- モデルカテゴリ:powder / Surf Ride
- 価格:\49,500(税込)
- カラー:KHAKI
- Highback:SOLID HIGHBACK(横方向は柔らかく、丸みの形状で後ろ方向の支えは残しやすい)
- Highback素材:URETHANE BLEND(気温差の影響を受けにくい方向が嬉しい)
- 前傾調整:MICRO ADJUSTER(1メモリで約2.5度の前傾が作りやすい)
- Baseplate:SUPER ULTIMA BASEPLATE(FLAT ROCKER形状で、横に動かしやすい)
- ベース素材:FREE FOOT BLEND(柔らかさと反発、耐久のバランスを狙った専用ブレンド)
- 調整:TOOLLESS LEVER(工具なしで詰めやすい)
- クッション:ADJUSTABLE TOE & HEEL CUSHION(ブーツサイズ/板幅に合わせて調整しやすい)
- Footbed:FOOTON(ダイレクト感を残しつつ必要なクッションを確保しやすい)
- Ankle:WAFFLE STRAP(動かしやすさと伝達のバランスが取りやすい)
- Buckle:BEER BUCKLE(最後まで締め上げやすい方向、栓抜き機能つき)
- Toe:FTM VER.5.0(中心を強めて伝達を作りつつ、端はフィットを出しやすい)
- ベルト:L-GUIDE(トゥサイドで雪に引っかかりにくいのが助かる)
- ホールド補助:UU FIT(ブーツを包むように圧を均しやすい)
- ディスク:MULTI DISC(4x4/2H対応、オフセットも選びやすい)
- ディスク素材:FREE FOOT BLEND(足元の自由度を底上げしやすい)
サイズ選び(ブーツサイズ目安)
| バインサイズ | ブーツサイズ目安(cm) | メモ |
|---|---|---|
| S | 22.5-25.5 | 動かしやすさを活かしたい人はフィット寄りが気持ちいい |
| M | 25.0-27.5 | いちばん選びやすい守備範囲 |
| L | 27.0以上 | 大きめブーツでドラグを避けたい人向け |
使用感まとめ
まず一言で
パウダーで“雪面を波にする”動きが、いちばん自然に出る。
ターン
面の良い圧雪だと、エッジを立てて曲げるより、ボードをフラット気味に走らせてから「スッ」と向きを変えるのが気持ちいい。硬い朝イチでも、無理に踏み抜かずにラインで遊ぶと一体感が出やすかった。反対に、超高速で強く踏み続けると支えが欲しくなる瞬間はある。
トリック
グラトリの型をカッチリ作るより、地形の壁やバンクで当て込んで“抜けで遊ぶ”のが得意。オーリーも、強制的に跳ねるというより、雪面からの反発を拾って気持ちよく抜ける感じが出やすい。足首が動く分、姿勢が雑だと挙動が出るので、そこは練習しがいがある。
パウダー/悪雪
パウダーは本領。ボードを横にズラしてスプレーを上げたり、ツリーで細かく向きを変えたり、春のザク雪で揺らして遊んだり、全部が繋がる。午後のボコボコでは“自由すぎる”ぶん油断するとブレるので、膝と体幹で面を取りにいくと安定してきた。
前年モデルからのアップデート
| 比較 | 24-25 | 25-26 |
|---|---|---|
| 定価目安(税込) | 49,500 | 49,500 |
| カラー | KHAKI | KHAKI |
| サイズ展開 | S / M / L | S / M / L |
| コンセプト | FREE FOOT(雪上サーフの可動域重視) | FREE FOOT(雪上サーフの可動域重視) |
| 総評 | 大枠の方向性と構成は近く、25-26は継続の完成度を磨く年に見えた。 | |
類似モデル比較(迷ったらここ)
| モデル | 似てる | 違う | どっち向き |
|---|---|---|---|
| FLUX SR | パウダーから圧雪まで1日遊ぶ発想 | SRは支えと切り返しの速さが強く、FFより“普通に安定”させやすい | 初めてのフリーライド寄せはSR、雪上サーフを最優先するならFF |
| FLUX FF(=本機) | 自由度と横移動のしやすさ | サポート控えめで、乗り手の姿勢が出やすい | 面の良いパウダー/バンクで遊ぶ人向け |
| FLUX XF | フリーランの気持ちよさ | XFは踏み抜きと高速域の強さが出やすく、FFより“攻める”方向 | スピードとカービング比率高めはXF、サーフムーブ優先はFF |
おすすめな人/おすすめしない人
おすすめな人
- パウダーでサーフっぽい横移動や当て込みを本気でやりたい
- ツリーや地形で、膝を入れて細かく向きを変えるのが好き
- 硬さで押すより、身体の動きでラインを作りたい
おすすめしない人
- 高速カービングで踏み抜き続ける剛性が最優先
- ジブ中心で安定感と反発の“硬さ”を武器にしたい
- バインに強いサポートを求めて、足元を固めたい
まとめ:FLUX FF 25-26は、パウダーを“雪上の波”として遊ぶための尖った選択肢。自由度が大きいぶん、うまくハマった瞬間の一体感はかなり濃い。深雪の面がある日や、バンク・壁で当て込む日が増える人ほど、このバインの旨味がジワッと効いてくる。