FLUX SR 25-26は、ぼくの中で「今日はパウダー探して、無くなったら地形で遊んで、最後は圧雪で気持ちよくターンして帰る」日にいちばんハマるバインだった。朝イチの軽い雪でラインを刻んで、そのままツリーの細いところに入っても足元が邪魔しにくく、午後の荒れたバーンで当て込みながら戻ってきても“疲れにくい安定感”が残る。
SRの美味しさは、踏み込んだ時の外足サポートと、内足の動かしやすさが同居してるところ。強く踏みたい瞬間はしっかり支えてくれるのに、膝を内側に入れて細かくズラす動きも出しやすい。フリーライド系の「硬くて強いだけ」じゃなくて、スタイルが出る余白があるのがSRらしさだと感じた。
ブランド概要/モデルの位置づけ
FLUXは1992年に日本で生まれ、足に合う形状と作りの精度で信頼を積み上げてきたブランド。SRはその中でもパウダー/サーフライド軸のフリーライド“新スタンダード”として、深雪や地形を楽しみつつ、圧雪ターンも気持ちよくまとめたい人向けの立ち位置。ガチガチのハイスピード専用というより、ゲレンデのコンディション変化を前提に「1日を通して遊び切る」方向に強い。
結論:このモデルの“刺さるポイント”
- 外足は支えて、内足は動かせる:非対称のサポート感でツリーや地形がラク
- 切り返しが速い:足裏の形が踏み込みやすく、ターンのテンポが作りやすい
- カービングでも抜けが気持ちいい:踏み込んだ力が板に入りやすく、最後にスッと返ってくる
- 装着感が軽いのに反発が残る:締め付け過ぎずにターンへ押し返してくれる
- 調整が細かい:前傾やローテーションなど、好みの“寄せ方”がしやすい
在庫チェックはここから:FLUX SRを楽天で見る
5点満点ランク(グラトリ/フリーラン/ジブ/パウダー)
| 項目 | 点数(5点満点) | ひとこと根拠 |
|---|---|---|
| グラトリ | 3.0 | 動かしやすいけど、狙いはフリーライド寄りで“板をいなしながら遊ぶ”向き |
| フリーラン | 4.5 | 踏み込みの支えと切り返しの速さが両立して、コンディション変化に強い |
| ジブ | 2.5 | 安定系の味付けで、ジブ特化のルーズさは控えめ |
| パウダー | 4.5 | 細かい動きが出しやすく、ツリーや地形のライン取りがラク |
仕様・形状・テクノロジー
SR 25-26は「踏み込める土台+しなやかな上物」のバランスが核。外側は反発のあるサポートで板へ効率よく力を入れやすく、内側は動かしやすさが出て膝を入れる操作が自然にやりやすい。
主要構成(25-26)
- Highback:SOLID HIGHBACK(センターのくびれで上部にフレックスが出やすく、足首の負担が軽く感じやすい)
- Highback素材:SUPER TOUGH NYLON SOFT(可動域が出やすいソフト寄りの方向)
- 前傾調整:MICRO ADJUSTER(細かい前傾づくりがしやすい)
- Baseplate:SUPER ULTIMA BASEPLATE(反発へ変換するスタビライザー思想の新世代スタンダード)
- ベース素材:GLASS REINFORCED TOUGH GRADE(ミディアムフレックス寄りで万能に振りやすい)
- スタビライザー:HYBRID STABILIZER(内側は動かしやすく、外側は踏みやすい反発で非対称に効く)
- クッション:ADJUSTABLE TOE & HEEL CUSHION(ブーツサイズや板幅に合わせて調整しやすい)
- フットベッド:BOOST FOOTON+(踏み込むと自然にコンケーブっぽくなり、トゥ/ヒールが入れやすい)
- 裏面:FLAT BOTTOM(トップシートに配慮しつつダイレクト感を残す方向)
- ハイバック取付:5HOLES HIGHBACK ROTATION(両足前振りでもローテーションを作りやすい)
- Ankle:CLOUD STRAP(軽い装着感なのにターンで反発が出やすい方向)
- Toe:F.T.M. DUO(フィット感と伝達のバランスを取りやすい)
- Buckle:BEER BUCKLE(最後まで締め上げやすい方向、栓抜き機能つき)
- ホールド補助:UU FIT(360°方向から包むように圧を均しやすい)
- 調整:TOOLLESS LEVER(工具なしで詰めやすい)
- ディスク:FLEXIBLE DISK(足元からフレキシブルさを足してスタイルを出しやすい)

サイズ選び(ブーツサイズ目安)
| バインサイズ | ブーツサイズ目安(cm) | メモ |
|---|---|---|
| XS | 21.0-23.5 | 小さめブーツでもフィットを作りやすい |
| S | 22.5-25.5 | 標準域で迷いにくい |
| M | 25.0-27.5 | 守備範囲が広い定番 |
| L | 27.0- | 大きめブーツ向け |
価格は税込49,500が目安。フリーライド寄りでこの守備範囲は、コスパ感も強い。
使用感まとめ
まず一言で
パウダーも圧雪も「どっちも気持ちよく」寄せられる、1日完走型のフリーライドバイン。
ターン
朝イチの締まった圧雪で踏み込んだとき、外足がスッと支えられてエッジが入りやすいのに、上が固すぎないから抜けが重くならない。切り返しのテンポも作りやすく、斜度変化で板を走らせると気持ちよく“伸びる”感じが出やすかった。
トリック
グラトリ特化みたいにルーズではないけど、地形での当て込みやオーリーの“きっかけ”は作りやすい。特に荒れた午後、板がバタつきやすいところで足元の安定感が残るので、遊びの最後に失速しにくいのが嬉しい。
パウダー/悪雪
ツリーの細いラインで膝を内側に入れて細かく向きを変えるとき、内足が詰まりにくくて動かしやすい。深雪でボードを浮かせ続ける動きも、踏むべきところは踏める土台があるので安心感が出やすい。春の重雪でも、切り返しが遅れにくくてリズムが保ちやすかった。
前年モデルからのアップデート
| 比較 | 24-25 | 25-26 |
|---|---|---|
| 定価目安(税込) | 48,400 | 49,500 |
| サイズ展開 | S / M / L | XS / S / M / L |
| アンクル系 | Waffle Strap | Cloud Strap |
| トゥ系 | F.T.M VER.5.0 | F.T.M. DUO |
| ディスク | Multi Disc | Flexible Disk |
| ベース素材表記 | Performance Blend(ミディアム寄り) | Glass Reinforced Tough Grade(ミディアム寄り) |
| 総評 | 核のコンセプト(非対称サポートでパウダーからカービングまで)は同じ。25-26はストラップ系と足元(ディスク/表記)を今っぽく整えて、サイズも広げた印象。 | |
類似モデル比較(迷ったらここ)
| モデル | 似てる | 違う | どっち向き |
|---|---|---|---|
| FLUX DS | 1台で幅広く遊べる万能さ | DSはフリースタイル寄りで、パーク/グラトリ比率が上げやすい | 遊び多めならDS、パウダーからカービングの“流れ”重視ならSR |
| FLUX XF | フリーランでの推進力と安定 | XFはより剛性寄りで、踏み抜きと高速域の強さが出やすい | 高速カービング比率高めはXF、地形/ツリーも同等にやるならSR |
| FLUX FF | サーフライド系の気持ちよさ | FFはよりサーフテイストに振れて、ルーズさと流しやすさが出やすい | “流す・揺らす”重視はFF、踏んで曲げる場面も多いならSR |
おすすめな人/おすすめしない人
おすすめな人
- 朝はパウダー、午後は圧雪や地形遊びまで1日通して滑りたい
- ツリーやバンクで膝を入れる細かい操作を気持ちよく出したい
- フリーライド寄りだけど、硬すぎる足元は苦手
おすすめしない人
- ジブやグラトリを最優先で、もっとルーズに動かしたい
- 常に超高速で踏み抜くカービングが中心で、剛性最優先
- とにかく軽さ最優先(その一点ならTW系のほうが刺さることがある)
まとめ:FLUX SR 25-26は、非対称サポートで「踏める」と「動かせる」を同時に欲張れるバイン。パウダーでラインを刻んで、地形で遊んで、最後は圧雪で気持ちよくターンして帰る、そんな1日の満足度を底上げしてくれる相棒になりやすい。