011のLIMITEDって、毎年「気持ちよさの芯だけ残して、余計な重さと硬さを削る」方向に振ってくるのが好きなんだけど、25-26のX FLY SPIN LIMITEDはまさにそれ。低速でも板が勝手に反応してくれて、スピンのきっかけが作りやすいタイプだった。
硬いバーンでも板の軽さが効いて“取り回しが速い”、午後の荒れた雪でもソールの走りで“失速しにくい”。グラトリ軸で気持ちよく遊びつつ、ちゃんとゲレンデを滑り切れるバランスが刺さった。
乗ってみたときの感動はトップクラスかもしれない。眺めるだけではもったいないのでぜひ試乗してみてほしい。
25-26「グラトリ×フリーラン」おすすめランキングへ
いま見ている 011 Artistic X FLY SPIN LIMITED が「何位で、どんな立ち位置か」比較表で一発確認できます。
ランキングTOP10+比較表を見る → (形状/硬さ/得意な滑りがまとまってます)ブランド概要/モデルの位置づけ
011 Artisticは国産ボードの中でも、反発の出し方と足元の操作感づくりが上手いブランドだと感じる。グラトリ文化と一緒に成熟してきた系譜で、同じ“ダブルキャンバー系”でも狙いが細かく分かれているのが特徴。
X FLY SPIN LIMITEDは、ダブルキャンバー系の中でも「軽さ×スピンのしやすさ」を強めたX FLY SPINを、さらにソフト&ライト方向へ寄せたLIMITED枠。脚力に自信がない日でもスタイルを崩しにくい“優しさ”がこのモデルの立ち位置。
結論:このモデルの“刺さるポイント”
- 軽い取り回しで、低速の足回しがラク(地形の当て込みや細かい角付けが速い)
- ダブルキャンバーのルーズさがちょうど良く、逆エッジの怖さが減る
- ソフト寄りでも反発は残るので、オーリーや回し系の“抜け”が出やすい
- スタンス調整が現実的で、自分のやりたい板の動きに寄せやすい
- 走りが欲しい春雪でも粘る(ソールの滑走感が救ってくれる)
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5点満点ランク(グラトリ/フリーラン/ジブ/パウダー)
| 項目 | 評価 | 根拠(1行) |
|---|---|---|
| グラトリ | 5.0 / 5 | ソフト&ライト寄りで、プレス抜けの一連が作りやすい。 |
| フリーラン | 4.0 / 5 | ダブルキャンバーでもエッジ感が出せて、カービングが意外と安定する。 |
| ジブ | 4.0 / 5 | 引っ掛かりにくい方向の設計が効いて、入りが怖くない。 |
| パウダー | 2.5 / 5 | ツインチックなので深雪専用ではないが、セットバック気味にすれば遊べる範囲はある。 |
仕様・形状・テクノロジー
25-26はサイズ展開が150中心のモデルとして見かけることが多い(入荷状況はショップ差が出やすい)。まずは把握しやすい150の数値を押さえておく。
主要スペック(25-26 / 150)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| レングス | 150cm |
| 有効エッジ | 118cm |
| ウエスト | 24.9cm |
| サイドカット | 7.95m |
| スタンス | 50 / 54 / 58cm |
| 形状 | ダブルキャンバー(スピン寄りの味付け) |
| シェイプ | ツイン |
| フレックス | 5 / 10(仮説:ショップ表記ベース) |
| ソール | カーボングラファイト系 |
| 価格 | \116,490(税込) |
乗り味に効くテクノロジー(体感ベース)
- 軽量ハイブリッドコア:板を振った時の“戻りの速さ”が出やすく、回し技の立ち上がりが軽い。
- フレックスコントロール系の味付け:ウエスト付近は扱いやすく、ノーズ/テール外側は反発が残る印象で、抜けが死なない。
- コンベックス(船底)系ソール:フラットに見えて、雪面の引っ掛かりが減る。低速ジブ/グラトリの安心感が増える。
- ビベリング(エッジ先端のマイルド化):ターンの入りで噛ませたい時は噛むのに、スイッチや当て込みで変な引っ掛かりが出にくい。
使用感まとめ
まず一言で
「軽くて柔らかいのに、反発の芯が残る」タイプ。グラトリの“やり直し”が減って、成功率が上がる感じがあった。
ターン
朝イチの硬いバーンでも、エッジを立てていくと意外と安定する。ダブルキャンバー特有のルーズさはあるけど、板が軽いぶん切り返しが速くて、短いターンを刻みやすい。午後の荒れ雪は、板がバタつくというより“足元でいなしてくれる”方向に寄る印象だった。
トリック
この板の主戦場。低速でも回し始めが軽く、ノーズ/テールプレスからのスピンが繋がりやすい。オーリーも「しならせてから返す」動きが素直で、飛び系の高さを出すより“キレよく回す”のが気持ちいい。地形の壁でちょい当てして回す、みたいな遊びがハマる。
パウダー/悪雪
深雪専用ではないから過度な期待は禁物。ただ、ボードの取り回しが軽いので、ツリーの細かいライン取りはやりやすい。春の重い雪は、走りの良さが残ると助かる場面が多かった(ワックス前提で差が出る)。
類似モデル比較(迷ったらここ)
| モデル | 似てる所 | 違う所 | どっち向き |
|---|---|---|---|
| DOUBLE FLY SPIN LIMITED | 同じLIMITED枠で、軽さと扱いやすさの方向性 | より“ルーズで回しやすい”寄りになりやすい | 低速グラトリを最優先で楽したい人 |
| BALANCE FLY SPIN LIMITED | ダブルキャンバー系で、トリック適性が高い | シリーズ内の立ち位置が違い、バランス型に寄ることが多い | グラトリ7:フリーラン3くらいで万能に寄せたい人 |
| X FLY SPIN(通常モデル) | 形状とキャラの大枠は近い | LIMITEDの方がソフト&ライト方向に振れやすい | 脚力や乗り味の好みで“軽さ最優先”ならLIMITED |
おすすめな人/おすすめしない人
おすすめな人
- グラトリ中心で、低速でも回し技・当て込みを繋げたい
- 柔らかめが好きだけど、反発の“芯”は欲しい
- 硬い板だと夕方に脚が終わりがちで、楽にスタイルを出したい
おすすめしない人
- ハイスピードのカービング一本で、レース寄りの安定感を求める
- ジャンプで常にデカいキッカーを攻めたい(もっと硬めが楽)
- パウダー専用機の浮力と直進安定を最優先にしたい
25-26のX FLY SPIN LIMITEDは、「グラトリを気持ちよく続けるための軽さ」と「抜けの反発」の落としどころが上手い。板を回す・当てる・ずらすが自然に繋がるので、上達の“反復”が増える一本だと感じた。